■ MACHINE メカ

ドイツ:

V号戦車 PANTHER(パンサー:豹)

ドイツがソ連のT34に対抗すべく、これを徹底調査した上に開発された戦車。

それまでの直線的な装甲で構成されたドイツ戦車とは異なり

T34の設計思想の影響を受けたシルエットは、あんまりソ連のT34と似すぎていて

戦場で誤射の対象になってしまったほどとか。

大型転輪、幅の広い履帯、被弾径始のよい傾斜装甲など

そりゃ間違えてしまうな・・・と納得のパクリ具合。

でも中身が違う!当時最先端の技術を投入された機体で

自動消火装置や赤外線暗視装置、照準用ステレオスコープ、果てはエアコンまで装備されている。

 

初陣になる1943年ツィタデレ作戦(クルスク戦)では約200両が投入されたが

初期トラブルが解消されなかったため故障が多く、

稼働率が低かったため期待された戦闘能力は発揮されなかった、とのこと。

 

ガンダムでいうとドムくらいなかんじでしょうか。

私は防盾の形がカマボコみたいでタイガーに比べるとかっこよくないと

思っていましたが当時のスーパーテクノロジーの塊である

この機体を漫画で描いているうちにチョー好きになってしまいました。

パンターっていうほうがいいのかパンサーなのかパンテルなのか

誰か教えて欲しいです。

 

ここでお詫びと訂正です。

私が製作した同人誌「Object-4(Mist Panther)」内でパンサーが霧の中で戦うシーンで

赤外線暗視装置を使っているのですが運用に大きな間違いがあることが判明いたしました。

この当時の赤外線暗視装置は霧の中では見えません。

 

以下に赤外線暗視装置の開発された年代順にその性能を並べます。(ご指摘から一部抜粋させていただいてます。)

1:「赤外線暗視装置:アクティブ」

  可視光線に近い赤外線{近赤外線}を照射し、その跳ね返ってきた赤外線を受像する。

  イメージは敵には光が見えないサーチライト。ただのサーチライトを使うとその光めがけて敵が打ち返してきて破壊されたり

  敵に位置がばれてしまう。そこで光が肉眼でとらえられない赤外線のサーチライトを開発した。

  その赤外線ライトを見えるように赤外線をとらえるスコープを覗いて赤外線をとらえて見えるようにしている。

  これで敵にサーチライトの位置がばれないようにした。

2:「微光暗視装置:基本パッシブ、補助アクティブ」(月・星明かり等自然界の僅かな光を増幅する)  

  1の受光部をより発展させて、ライトを照射しなくても見えるようにしたもの。

   ただし、室内・森林内等完全な暗黒では使用できず、視察範囲は、天候に左右されるので補助的に投光器をつけるのが多い。

3:「熱線映像装置:パッシブ」(すべての物体がその温度等に応じて放射している赤外線{熱線:遠赤外線}を感知する)

  夜間・霧中でもエンジン等の熱源を探知できる。これまでの2つが光の強弱で視察する考え方だったのに対して、

  光の波長で識別する方式にしたことで、光の強弱に関係なく視察が可能となり、昼間時でも使用できるようになった。

  また、熱線は可視光線よりも波長が10〜20倍長く、霧・煙等に遮られ難く、

  生物やエンジン・砲身といった土や木といったものと全く違う赤外線を放出するものが大変識別しやすくなった。

  可視・不可視を問わず一切こちらから 光を出す必要がない。

  映画「プレデター」で使っていたような感じでしょうか。熱源を感知して映像化するという。

 

 

作中では1番目と3番目を取り違えています。

私の勉強不足で申し訳ありません。

疑問に思われた方も多々おりましたので、改めて混乱させてしまったことをお詫びいたします。

今後修正版を出す予定にしています。副題も『Night Panther』になり、内容も変更されると思われます。

そのときまで気長に待っていただけると助かります。

なお、本の返品・交換等は受け付けておりませんのであらかじめご了承ください。